モッチtoヒッツの自由な時間

これからの自分を見つけだす

こんな未来だったらいいのにな このまま永遠に...

 

みんな、ありがとう

 
この前の出来事はネームのしでかしたことで終わったが、自分のイメージでアバターを作り、自分自身がゲームに入れ、また剣や魔法も使える。
今は考えられないようなことが、未来では出来るようになる。この時代に生きているジュンがうらやましく思う。
 
「ネーム」
『はい、ジュン様』
「この前のキャラ、エイルだっけ。なかなかいい演出だったよ。ちょっと気に入らないとこもあったけど、全体的によかったよ」
 
『ジュン様、そう言ってもらえると助かります。今後は、そういったことがないようにいたします』
 
「そうだね。ああいうことするときは一声かけてよ、相談にのるからさ」
 
セシリアとアーネストはいないのか?
 
「ネーム、セシリアとアーネストはどこに行った?」
『あのふたりはお母さまと買い物に出かけられました』
 
「買い物か、たまにはひとりの時間も必要か」
 
しばらく寝ておこう。...................
 
 
 
はっ、びっくりした。なんか高いところから落ちたような感覚だった。そこにはセシリアがいた。
 
『ジュン、起きた』
「セシリア、帰ってたんだ」
『はい』
「買い物、楽しかった」
『そうですね、いろいろな物が見れて良かったですよ』
 
「あのゲームの中のセシリア、かっこよかったよ。また、いっしょに冒険しよう」
 
『はい、よろこんで!』
 
いつものようにオレの部屋でくつろいでいると、いきなりメッセージが表れた。
 
「なんだ、あれは。ネームか」
 
『ジュン様、私ではありません』
じゃあ、誰だ
 
メッセージにはこう書かれている。
『この前の戦闘は感動しました。近いうちにお会いできたら光栄です。 仮の姿より』
 
「これは挑戦状か、もしくはオレ達のファンなのか?」
 
『よく分かりませんけど、不気味な感じがします』
 
「ネームはどう思う」
『ジュン様、知名度が上がったら、こういったことはよくあります。あまり気になさらずにお願いします』
 
「ありがとう、ネーム」
 
あまり気にせずあのゲームを楽しもう。あのゲームはオレとセシリアを繋げるものでもあるのだから。
 
「アーネストは?」
『お母さまの手伝いをやってます』
「そっか」
手伝いが終わりアーネストが部屋に戻ってきた。
 
『なんかあったの』
「いろいろとね」
 
「アーネスト、あの世界の魔法ってまだ上があるの」
『まだかなり上があるよ。まだ修得してないけど』
「セシリアのリングのヤツは、あれは魔法なの」
 
『あれは、魔法です。上位魔法に属しますのでMPの消費が激しです。ここ一番での使用ですね』
 
連発できないのか
 
「MPの数字が上がれば連続でも使えるね」
『それはそうですけど...』
 
アーネストの上をいくのがセシリアの上位魔法か。
 
「今度の週末にでもゲームをやろう」
 
この時は、みんなで楽しくゲームをやるつもりだった。
 

いつまでも、いっしょだよ

 
週末になりゲームにログインする前に、ネームに挨拶しとこうと思い呼び掛けるが応答がない。こんなことは初めてだったのでおかしいとも思ったが、そのままログインしてゲームをスタートした。
 
今回の舞台は、ギリシャ神話に出てくるパルテノン神殿のような建物がたくさん並ぶ聖域とも呼べる地。
 

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 「スゲーとこだ! こういう設定もあるんだ」
『そうですね。場違いな感じもしなくはないですが』
 
『強そうな敵がうようよいそうだわ』
 
「そんなこと言うなよ」
 
メッセージが表れた
『ジュンと仲間たち、初めまして 私キュルと申します。ジュンのところのネームくんでしたっけ。彼、優秀ですね。ぜひ私のもとに来るようにいったんですが断られまして、それでしかたなく無断で連れてきたしだいです。
このことについて意義があるのならば最終ボスの部屋までくるように。これたらの話ですけど
 
「ネームが誘拐された。誘拐にあたるかどうか分からんがとにかく助けに行く。なめたまねしやがって!」
 
パルテノン神殿って本物は見たことがないけどでかいな。これが何個あるんだ。
 
『ジュン、来ましたよ』
 
なんだ槍を持った騎士が何十体も出てきた。100体はいるんじゃないか。
 
「セシリア、アーネストいけるか」
『はい、これくらいならだいじょうぶです』
『アーネストもいけるよ』
 
今回の装備も前回といっしょです。
 
 
セシリア、気合い入ってるな。剣さばきが前回と別物。
おお、あっという間に100体程度いた騎士は全滅した。この調子ならいけるかも、でも油断は禁物。
 
メッセージが表れた
『なかなかやりますね、これはどうですか』
 
「いちいちムカつくヤツだ」
 
神殿の間から巨人が出てきた。でかいな、5メートルはあるか。ちょっとやっかいだな
 
セシリアとアーネストが巨人の足を攻撃。
『効いてない』
巨人がパンチでセシリアとアーネストを振り払おうとするがなんとかよける。
 
『セシリア、どうしようか』
『前の戦闘で倒したアリゲータと同じ手法でいきましょう』
 
『了解』
 
セシリアが巨人の気を引き付けアーネストが二刀流の剣で巨人の両目を刺した。この隙にセシリアが一刀両断した。この前より数段強くなってる。
 
『ナイス、セシリア』
『ナイス、アーネスト』
 
よしここもクリアだ!
 
ここを抜けた後、霧や雨で大変だったが、なんとか抜けてひときわ大きい神殿についた。
 
ここが最後の舞台、特大級のパルテノン神殿。 太い柱が何本も連なっている。 神殿の中に入り広さを実感する。
 
メッセージが表れた
『よくぞここまでこられたジュンと仲間たち、だがここで終わりです』
 
『敵がきます』
闇から光線が放たれセシリアとアーネストに向けられた。
『速い』
なんとか、ふたり共よけられ無事だった。
暗闇から敵が出てきた。
「おまえは...エイルなのか」
 
『はい、お久しぶりです。だが今の私はあのときの私より一層強くなってます。お相手お願いします』
 
「ジュン、下がって」
 
『一気に片をつける。上位魔法 ニーベルロード』
 
『それはもはや通用しません』
リングがエイルを避けるように離れていく
『クッ』
 
『次は私の番ね、ウォリャー』
アーネストが二刀流の剣の片方を投げつけ、そのすきに本体を斬るが...
 
『それも知ってます』
軽くよけられる。
『なに』
 
『一度見たものは通用しないのか。そんなことがあるものか』
 
「セシリア、やめろ」
 
『ニーベルロード』
 
リングが離れていく、と同時にエイルがセシリアに魔法で攻撃する。あっけなくセシリアは倒れた。
 
『セシリアのかたき ウォー』
だがエイルのシールドに阻まれダメージが与えられない。
 
『それで終わりですか、ならこれが最後の攻撃です。それっ』
アーネストも倒れてしまった。
 
『ジュン、どうしますか?降伏しますか?それとも戦いますか?力の差は歴然ですが』
 
ジュン、考えろ。この世界はイメージがすべてだ。オレがイメージしたものがこの世界の理に変換される。オレがセシリアやアーネストを強いイメージで目覚めさせることができるならば...
 
どこからか声がする
【おい、人間よ。強いイメージであのふたりを立ち上がらせることができそうか】
なんだ、おまえは誰だ
【ワシか、ワシはこの神殿を守護するものだといっておこうか】
なぜオレたちに関わる。
【どうしてかな、あの全身鎧の男が嫌いではだめか】
別に構わないが、エイルに勝つにはどうしたらいい
【そうじゃな、強いイメージ 純粋なイメージ あのふたりを思うイメージ そんなところか】
イメージにもそんなに色々なことがあるんだ。
【もうおまえはつかんでいるよ、最強のイメージを】
最強のイメージ
 
 
『はやく降伏しなさいな』
 
目を閉じ両手を上げイメージする、セシリア.アーネスト...このとき何かを授かった。
 
自然とイメージがわく、最強のイメージがオレの脳から手のひらに集結する。
 
「この最強のイメージよ セシリアとアーネストに今すぐ届けー」
 
 
 
『ジュン.. ジュンのイメージが私の中に..ありがとう、私たちのために』
 
セシリアとアーネストが立ち上がった。
 
『おや、立ち上がれるHPがあるのか、ん  なに全回復している。何が起こった』
 
このとき、セシリアとアーネストのプロテクターが変化した。肩の張りだしは鋭角に鋭く、胸から下は細くシャープに、そしてロングカットスカートはスマートかつエレガントに演出。そして、眩しい光を放つ金色の色に染まった。
 

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 『なんだその姿は、神が憑依でもしているのか。ま、そのほうが倒しがいがあるってもんだ。
さあ、こい 神の力を授かったものよ』
 
『アーネスト、いける』
『セシリア、これなら倒せそう』
 
『いくよ』
 
『あら、エイル 後をとったのだけど気がついています』
 
『いつの間に』
 
『私のことも忘れちゃ困ります、あなた目の前にいますよ』
 
『クッ このエイルが、遊ばれている。おのれー  ふたりまとめてスクラップにしてくれるわ
ディメンションホール』
『この空間にいるものすべてを引き裂く魔法、逃れることはできん』
 
『ふーん、すごいけど効いてないよ』
 
『なぜだ、そんなはずはない
 
『教えましょうか。それはね、このプロテクターとそれを取り巻くシールドのレベルが違いすぎるの』
 
『アーネストもなんともないよ』
 
『おのれ』
エイルが太い剣をふりがざしセシリアに襲いかかったがシールドと強靭なプロテクターの前では歯が立たない。
 
『受けるがいい、最強のイメージを  ダウンヒルバースト』
 
何もないところから鎖が現れエイルの動きを封じた。
『なんのこれしき..  ぬ  抜けない』
 
『抜けないでしょうね、これで最後よ』
 
『上位魔法を宿す剣、プロテクションソード』
 
『でりゃー』
 
 
『私が負けるとはな、それといいものを見せてもらった、こんな幸せなことはない』
 
『ジュン、大丈夫ですか』
「なんとかな」
「それよか、スゲー強くなったなふたりとも」
 
『ジュンのおかげだよ』
『アーネストもそう思う、ありがとう』
 
「どういたしまして」
 
『ジュン様、ネームのこともお忘れなく』
「だいたいネームが捕まるからややこしいことになったんだろ」
 
『ジュン様、申し訳ございません』
 
「ん、許す 今回だけな。さあ家に帰ろう」
 
『はい、ジュン』
 
変なことに巻き込まれたが、けっこう楽しめたのではないだろうか。
このゲームでの出来事はこれを書いたキミに送りたい。