モッチtoヒッツの自由な時間

これからの自分を見つけだす

こんな未来だったらいいのにな セシリア

いつもいっしょというのはうっとうしい。

と思うのは相手が人間だからなのか。

好きな人には

いつもそばにいてほしいと思うのはダメなことなのか。

 

そうじゃない、

自分が変わらなければ

相手も変わらないことを覚えておこう。

 

でも、セシリアは

アンドロイドだから

自分の思いのままに出来る。

 

だが自分で考え行動できる

セシリアはそうはならないだろう。

 

人間にかぎりな

近い人間的アンドロイド、

ヒューマンアンドロイドとして

 

 

 セシリアとの生活が始まった

「セシリアって睡眠とかとらないよね」

 

『アンドロイドも横になることによって

動力源を確保する仕組みになってますので

ジュンさま 

ジュンといっしょに寝ることができます』

 

いっしょに寝ることができるんだ。

とはいっても別々のふとんで寝るんだけどね。

でもいっしょに寝たい。

 

「それじゃあ寝よっか」

『はい』

「おやすみ」

『おやすなさい』

 

セシリアとの初日が終わったわけだが、

これからさまざまなことができる。

 

人間ではないことは

そんなに問題ではないと、

今はそう思っていた。

 

『ジュン 朝です 学校です』

「はっ、今何時」

 

『7時11分です』

「ありがとう、起こしてくれて」

 

『いいえ 朝ごはん用意できてます』

「そうなの、おふくろは」

 

『もう仕事に出かけられました』

 

学校に行ったはいいが、

セシリアのことが気になってしまう。

 

早く帰ってセシリアと遊びたい。

そう思ってしかたがなかった。

 

学校から家に帰りつき

セシリアが玄関先に出向いてくれた。

 

宿題を終わらせ夕方の時間、

セシリアはおふくろと

夕飯のしたくをやってる。

 

セシリアは人間と同じく

食事を取ることができる。

 

不思議だが

そういうふうにできているみたいだ。

 

こうなると

人間とアンドロイドに差が

ぐっと縮まったふうに思える。

 

夕食をすませ、

セシリアとの時間だ。

 

「なあセシリア 

家の外に行けないんだったらなんかつまんないね」

 

『でもそういう約束ですから』

 

「約束ねぇ」

 

そういうと

セシリアが以外なことを口にした。

 

『外には行けませんけど

外と近いような場所ならありますよ』

 

「えっ、ほんと」

 

『はい ジュテーナルサービスを利用します。

 

契約容量を

異次元空間に置き換えることができます。

 

そこでは自由に遊べますし

誰も入ってきません。

どうでしょうか

 

「そんなことができるんだ。

でもどうやってそこに行くの

 

『いく必要はありません。

異次元空間がこの家にきます』

 

 

ヒューー

 

 

「うぉー なんだ」

 

一瞬で部屋が

何もない空間に変化した。

 

ここが異次元空間か

以外と広いな、

学校の体育館5個分って感じか。

 

「まわりが真っ白なんだね」

 

『色も変更できますし、

いろんな物も置けますよ。

 

ジュンのネームに

アプリが追加されてませんか』

 

「あ ほんとだ。

ネームこれどうやって使うの」

 

『ジュンさま

これをこうやったら確立しますので

あとこれで移動や大きさを調整できます』

 

 

基本的に

イメージすれば出てくるんだ。

 

 

「なるほど、よくできてんね、

カスタマイズ カスタマイズとっ

 

この空間にものを置ける、

なにを置くかいろいろ迷ったが

とりあえずこれを置いた。

 

セシリアこっちおいで」

 

『はい、これはどこかの部屋ですか』

 

「ああ小さいころ住んでた

家のリビングだよ。

 

あのころはオヤジが

ソファーの真ん中にえらそーに座っててね。

なんか、なつかしいなと思ってさ」

 

『そんな大事な思い出の場所に

私なんかがいていいんでしょうか』

 

「いいよ、いや いてほしいんだセシリアに、

あの時はキミがいなかったが今はいるんだよ」

 

あまりにもキザな言葉を発したオレは

いつの間にか寝てしまったようだ。

 

 

「はっ セシリア」

目を開けた瞬間セシリアの顔が見えた。

 

『はい、ここにいますよ。

夜も遅いので、そろそろ戻りましょうか』

 

「そうだな。また来れる」

『はい、来れますよ』

 

「今度きたときは、

セシリアがなんか作ってよ。

 

セシリアが

イメージしたものを見てみたい」

 

『はい分かりました。楽しみにしててくださいね』

 

 

ヒューー

 

 

家に戻り

今日あった出来事を記録した。

 

このままずっと

セシリアといっしょにいたい。

この気持ちがいっそう強くなった。

 

明日は休みだし

異次元空間もやりたいけど

その前にセシリアの服を作成しよう。

 

日付が変わり休みの朝、

早起きしてセシリアの服をネームで作成。

 

かわいいのはたくさんあるんだけど

戦闘っぽいのが少ないな。

 

なかなかいいイメージがわかない。

 

ちょっと休憩。

 

『ジュン どうしたの』

 

「はっ」

 

朝 早かったんで寝てしまったようだ。

 

セシリアの服を作ってたんだ」

 

『どんな服』

 

「えーとね、闘いやすい服」

 

『私 闘うの』

 

反応いいねー

 

「いや違うよ、

そういう服もあったほうがいいし、

セシリアは似合うと思うよ」

 

『そーですね、

ジュンがそう言うのなら』

 

「もしかしてこういうのキライ」

 

『着てみないと分かりませんが

キライじゃないかな』

 

戦闘服っていうのは

男が着たらカッコいい感じだが

女性、それも自分好みの子が着たら

 

それはもう抱きしめたい...だめかな。

今度聞いてみよう🎵

 

さあ作業再開、

ここをこーしてあっちは外すか、

 

これを追加してと 

んーとりあえずこんな感じか

 

さっそくセシリアに着てもらおう。

 

セシリア準備はいーい」

 

『はい、よろしいですよ』

 

「じゃいくよ

 

スゥーーン カシャン

 

「どうかなぁ

 

『え いいですね、

すごく動きやすい。

 

ジュン こういうのが好きなの』

 

「大好きです」

 

『では、こういう格好で

日常過ごしてもいいですか』

 

「んー  オレの前だけでお願いします」

 

『了解しました。ジュン』

 

「あのさ、その格好のまま抱きしめていい」

言っちゃった。ダメ元だけど…

 

『いいですよ、来てください』

いいのか、許可はでた。

 

「行くよ」バフー

 

「セシリア」

『はい』

 

「おふくろが言ってたみたいに冷たいんだね。

 

機械か人間かなんて

そんなに重要なことじゃない気がする。

 

だってここに立ってるのはセシリア、

キミなんだから」

 

オレ自身、心底そう思った。

 

 

『ありがとうございます、

ジュン これからもよろしく』

 

「ああ、こちらこそ セシリア」

 

 

人間とアンドロイドの共存は充分にできる。

姿カタチは似ているが中身が違う。

 

そんなものにこだわってたらこの先、

人間は生きていけない。

 

必ずこんな時代がくる。

 

だが、どういうカタチで機械と人間が共存できるか、

それは時がくれば分かる。

 

もしかしたらアンドロイドに

人間が支配されているのかもしれない。